世界的に見ても、現在のヒップホップ/ビート・ミュージックのシーンは、サウンドクラウドやバンドキャンプ、あるいはYouTubeにアップするミュージック・ヴィデオや各々のデジタル・リリースが主戦場だ。だからこそ、こうしたフィジカルのコンピレーションにはより一層の価値と意義がある。なぜか。点と点が結ばれ、おぼろげながら輪郭を作り出し、それは新たな音楽の黎明を広く伝える重要な役割を果たすから。そして、名古屋の重要レーベル【RC SLUM RECORDINGS】と京都で不定期開催されてきたヒップホップのパーティー【CLUTCH TIMES】がタッグを組んだこのコンピは、東海/関西の新世代のラップ/ビート・ミュージックを紹介する。音は様々だ。ハードコア、ブルックリン・ドリル、LA以降のビート・ミュージック、アブストラクト、インダストリアル、ラップ。RC SLUM RECORDINGSがいち早く新しい才能を紹介してきた『THE METHOD』(2011年)や『THE METHOD 2』(2018年)などを聴けば、その先見の明は明らかだ。このコンピレーションをきっかけに、新しい才能が、より的確に届くべきリスナーに届くのは間違いない。
-TRACK LIST-
1. HATE (prod.SRKB.)
2. homarelanka - misjudge(Prod.ne4r)
3. nazca - we can (Prod.abentis)
4. YNG JOE$ - Pool (Prod.J ALON)
5. hyunis1000 - Purple Night (Prod.dhrma)
6. Chargerifles (prod.6-SenS)
7. Rodrigo - Match (Prod.BALLHEAD)
8. LAX - Blashed (Prod.Blackshadow)
9. seep minutes - Sentimental Fuck You (Prod.ohly)
10. dhrma - Dedication to the suckers (Prod. BALLHEAD)